BL漫画感想ブログ

BL漫画ファンによる感想ブログです♡雑記含みます

昨日、君が死んだ。1/ARUKU先生

 

“縫え 縫うのだ 糸と針とこの手で”

 

ARUKU先生…

人間なのだろうか?でも同人誌に感想メールしたらお返事くれた…神様がメールくれたのか?妖精がメールくれたのか?

 

もはや人間が描いていると思えないこの感性…ビビる。そして深く深くハマってしまう先生。とにかく人間が描いてるって感じがしない、考えるな感じろ!です。そして紛れもない天才だと思う。話の癖が強いし絵柄も好ききらい分かれるのもわかるけどとにかくこの作品を読んでみると何かが開眼します。ちゃんと攻めも優しいから安心して読めるよ♡

メインストーリーはあるんだが、小話で紡がれていく絵本のようなお話。どの話も誰かが誰かを思うことで強くなれるってメッセージがあるようで、自己犠牲を先にある強さ?みたいなものが嫌味なくファンタジーに描かれている気がする。大人(私の知性が大人れべるなのかという疑問はあるがな…)の鑑賞に耐える絵本って感じ。

“見返りを求めない清廉さ”をもつ強いはづの魂に触れる作品ですわ。

 

最初に読んだARUKU先生の作品は「嫌い、大嫌い、愛してる。」

ARUKU先生、BL漫画ファンなら一度はお名前聞いたことあると思う、私もその一人でよっしゃ読んでみるかと思って読んだのが、これで…うん…無理…って最初なったの😭私の知性や感性では受け止められなかった🥲攻めが受けの貧困につけ込んだ非道の数々でさ、読み直したら最後に希望はあるんだけど(攻めは大いに反省するのであった)初読があまりにショックで、封印した先生だった。

がしかし!月日を経てツイッタを始めた私はFFさんからARUKU先生を激推しされ、そこまでいうならということで「昨日、君が死んだ。」を読んだんですよ…え‼️これはなんなんだ‼️😳

 

ストーリーとしては

「世界が滅んだディストピアが舞台、街の小さな仕立て屋に養子というなの実質丁稚奉公に出され、クズ呼ばわりされて育ったはづはなぜか生きている。高校時代の同級生で好きだったゴドーくんが町で倒れているのを発見。彼の最後を看取る。で、悪魔がはづの仕立て屋の腕を気に入って魔法のミシンをくれる。その魔法のミシンはなんでも縫える、で死んだゴドーくんを採寸して縫うの。そしたら魂の抜けたゴドー君もどきが出来上がる。ゴドー君はなぜかはづのこと「恋人」って思ってるの。はづとゴドーくんは過酷なディストピアを魔法のミシン片手に旅に出る、そうゴドー君の魂を見つける旅に」

 

多分こんな感じのロードムービーみたいな物語と言っていいと思う…これだけでもえ⁉️なんの話‼️BL⁉️スーパーファンタジー厨二病的な…ってなると思う。(実際よく天使やら悪魔やら出てくるし、スーパーファンタジー設定で、衣装もかなりビジュル系です)これね、普通なら3ページでえっと…無理だね。ってなりそうなんだけど…読める、読めるぞ!何を読んでいるのかよくわからないんだけど読むの止められない‼️

旧約聖書を神をコミカライズしたらこんな感じなのかな?すっごい教育的?道徳的?な話のような感じもするし、ただのラブストーリーな気も…いやラブストーリーとはちょっと違うか?いやでもはづはー

 

“見ているだけで胸がつまった 声を聞いたら悲しくなった” そういう恋を高校時代ゴドー君にしていて、

“何だか今夜の月は瞭るすぎるのではないか 君が綺麗で…照れる”

って旅の途中ハワワってなってるですよ✨🩷(よくハワワしている)ゴドー君ってカリスマ性のある超美形男子だったのね(死んでいるけど)✨絵が上手なのゴドー君✨

 

はづの生い立ちの悲惨さや自己肯定感の低さも一貫して描かれるんだけど、はづはこの旅で初めて「生きてる」って感じで煌めいているのね✨それはずっと好きだったゴドー君と一緒にいれて嬉しいってことがコアにあるんだが、

 

ゴドー君のたましいを探しに出てたはずが 俺のたましいをみんなから少しずつわけてもらう旅です

ってなっているの✨旅の途中いろんなものからはづは敬われ、頼りにされ、愛されるんだよね…はづの旅の行先で出会う小さきものへの暖かい眼差しとひたむきさは、うん、神様なのかな?いや人間だけどちょっとなんか少し人間から一歩外に出ているんだよね。辛いことが多すぎてもはやちょっと普通の人間ではない。魂が強く清廉なのね。旅が辛くても辛い生い立ちを思い出して耐えるんだよね…ここまでガチに生い立ち辛いのやめてってなる(ARUKU先生は必ず貧困と生活苦と人間の汚い部分をこれでもかとお描きになるのよね…)

 

 

ARUKU先生といえばモノローグがかなり激し目のポエムなんだけど…本作はそれほどでもない、かな?いやポエムかな?世界観がすごいからポエム感薄れている?とにかく!やっぱポエムなんだけどw いやいやwwwって全くならないの。そう、妖精の独り言を聞いている感じというか?🧚‍♀️これは読んで感じてもらうしかない。ポエムとか世の中で一番苦手なのに、ずっと聞いてられるんだよな。

 

絵もストーリーもかなり作者の色が濃いというか作者の色しか見えない作品なんだけど(ARUKU先生の話は全てこれ)読者を連れて行ってくれるARKUワールドに🧵置き去りにしない。

絵もね、ここまで描く必要があるのか?ってほどの描き込みでこっちが心配になるよ…でもこの描き込みだからこそこの特殊な世界が自然に感じるのかな?衣装とかがもう、もう…天使とかゴドー君から生える羽が羽🪽🪽がもう、もう!すごい。andはづとゴドーくんの目に吸い込まれそう👀✨

美しさが人間の美しさじゃなくてちょっとあの世の美しさがある。だから旅の途中どんなに埃まみれになろうとはづとゴドー君は煌めいているの他にも天使も悪魔も出てきてすごいビジュアルよ…人間離れしたビジュアルを文字通り表現されているな。

 

ゴドー君の魂は一体どこにあるのか・・?実は死んだゴドーくん本人はずっと二人の旅に同行しているの!はい?だからどんな苦労をはづがしているかも全部知っている…はづが縫ったゴドー君にこの死んだ魂みたいなゴドー君が入ったら完全なゴドー君になりそうなんだが、それはできてない。今のとこ。一瞬そんな場面もあったが基本できていない。ゴドーくん生前は軍の幹部でね👀貧乏仕立て屋のはづとは別世界のスーパーエリートだったんだが、高校の時、破れたカーテンを縫うはづを見て恋をしているのね…そして今も“すごい新事実教えてやろうか 俺も好きさ” 両片想いなんだよ~🩷(って言葉で片付けていいのか?💦)旅を通して愛がどんどん深まっているのね

 

旅はまだ途中。二巻もあります。とにかく二巻でもまた色々あるので読んで感想書きたいな。でも今回で一応言いたことは大体すべて書いた気もする。ARUKU先生にしか描けない物語がそこに🧵🪡ARUKU先生でしか得られない栄養素がそこに、さあ君も信者にならないか!(新米信者より.長くなってすみませんでした🫡

ARUKU先生ワールドを読んで感じてくれ