BL漫画感想ブログ

BL漫画ファンによる感想ブログです♡雑記含みます

ラブドサーカス/朝田ねむい 先生

「お金ならここで働いて返していけばいいさ 君は人生に絶望したかもしれないけど 生きていればどうとでもなるものさ どこでだってよき人生は送れるんだよ 心次第さ」

 

ケイはキャバクラ?のモモに騙されてお金を注ぎ込んで借金で首が回り無くなり練炭自殺しようとする。でも借金があるとしぬことも許されない、すんでのところで救われる…そうサーカスの面々に🤡

サーカスは男性専用の性風俗店❗️そこには訳ありのジョー、リン、そしてシロさんがいてね、ケイはこの面々に脅され(主にジョー)、励まされ、サーカスで働いてお金を返すことにするの。

どんな仕事か説明なしにお客さんのマエダさんの手にかかるケイ…仕事の全てをすんなりは受け入れられないけど、なんだかんだ、サーカスの面々と一緒に生活していくのね🎪

 

これなんの話?って感じで始まるのね、さすが朝田ねむい先生。んなバカな?な話のようで現実感があるんだよね…キャラクターの魅力が爆発だよ🔥(特にジョー、多分主役はジョーな気がする)🎰💰

 

なんだかんだでサーカスからはどんどん人がいなくなり、最後サーカスにはシロさんだけが残る、サーカスをオーナーから買い取って一人でどうにかするって言い出すの🤡

シロさんはサーカスの前身の風俗店で生まれ、サーカスでしか生きられないんだよね。人間関係を全て肉体関係で片付けようとする。肉体関係以外での人との繋がり方がわからないだよね、きっと。生い立ちからは仕方ないよ。とても性的な魅力に溢れているんだけど何を考えているかよくわからない…

 

ケイも再就職が決まって(借金は最初からシロさんが肩代わりしてたんだって)サーカスを去ることになる。でもケイはシロさんに命を救われた恩義(と不思議な感情)を持っていてシロさんの力になる、残るって言い出すのね。

シロさんは「君モモの作り話に入れ込んで痛い目にあったの忘れたの?」「君を助けたのはサーカスに新人が必要になったからだし 君なら御しやすいと思ったから」「だからもういいよ 出ていって」って同情とかいらん、って突っぱねるのね。それを聞いたケイの言葉がいいのよ‼️

「騙されてショックはうけたけどモモのことは恨んでないんです」「出会って本当に、楽しかったんです」「すべてを捧げていいぐらいに」「ここに来てからも仕事のすべてを受け入れられたわけじゃないですけど 過ごした毎日は楽しかったんです」

シロさんに助けれられてよかった、シロさんの力になりたい、こんな状態で別れたくないって言うのね。

 

それを聞いてシロさんはね、“自分はケイがモモに注いだ情熱を欲しいと最初から思っていた“そして「僕は君にモモより愛してほいほしいんだ」って言い出すの。でもだからこそ、サーカスから出て「君には君のできることで生きてほしい」って言うのね。今まではサーカスのことしか頭になくてサーカスと一緒に心中してくれる人を探していたシロさんがね、「これは僕の愛だよ」ってケイの手を離すの。

 

シロさんってずっとほしいものが分からなかったんだろうけどケイと出会って何かが埋まったんだよね、きっと(陳腐な言い方しかできんが)無条件の愛?みたいなの?ちょっとちゃうな。

ケイってバカだしバカだし、バカなんだけど人生に対して、自分のしたことを周りからの価値観じゃなくて自分の価値観で肯定できる強さがある人なんだろうと思う。

普通ならモモを憎み、自分の境遇を(おじさんのけつに突っ込んだり、特殊プレイに巻き込まれたり、マエダさんに突っ込まれたり)呪って然りだと思うんだけど、なんかそこを超越しているのね。励まされるわ…シロさんも励まされたのよ。きっと。

でね、サーカスの生活がね、そりゃ上記のように全て受けいれられるわけじゃないけど、楽しかったんだと思う。リンもジョーも団長(サーカスのオーナーね)も自分の人生を前向きに生きているんだよ(リンはまあ親の借金のせいで大変な目に遭っているんだが、モモがいたキャバクラ?の子に恋をしていてね、可愛いのよ)

ジョーはコンクリで海に沈められたんだけど生還(不死身)そこからサーカスで好きなセックスしまくりで借金返した後もやっては金をギャンブルに使う(でも最後恋に落ちてサーカスやめて恋人の国に行きます、え??)

キャラがみんな魅力的なんだよ!人生讃歌って感じ✨

ケイもいろんな人の生き様見てさ、ああ、なんかどうにでもなるって思えたんだよね、きっと。だから人を呪い自分を呪いって方向にならなかったんだよね。

 

シロさんとケイの関係って不思議なんだよね。仕事の時にEDのケイを(男相手で萎えたのね、そりゃそうよ)シロさんが超絶シリテクで勃たせたってエピソードはあるけど特に肉体関係があるわけではないのよ。一度シロさんケイを丸め込もうと手を出そうとしたけどケイは逃げたんだよね。シロさんは人間関係をセックスでしか構築できないの、困ったらセックスしてそしたら自分から離れられないって思ってる。サーカス生まれサーカス育ちだから仕方はない。

そんなシロさんが肉体関係以外での関係性を初めて求めた、ケイの情熱が欲しいって気持ちにたどり着くんだよね。ケイもなんとも言えないけどシロさんに特別な気持ちがあると思う。

でもこれって絆みたいなものでいわゆる「恋愛」ではない気が。ソウルメイト?なんかな?

結局二人は一度別れて再会し(シロさんは・・再会してみたら、えっと、え?という状態なんだが、それも悲壮感が漂う感じじゃあない、憑き物が取れたような感じだった)二人で人生歩みましょう、って感じになるんだが、やはり「恋愛」って感じではないの、そのあと二人は肌を重ねることがあるかもしれないけど、もうシロさんの体も以前と違うしね、やっぱり「恋愛」ではない気がする。でも仲良く助け合って生きるんじゃないかな…って思う。恋とか裸とかを超えた絆で繋がってるんさ。あ、リンもジョーもそれぞれ自分の人生自分らしく歩むんだろうな=。

 

文字で感想書くと全くどんな話かわからないと思うし、漫画読んでも不思議な感じがするんだけど(果たしてBLとはなんぞや?って気になる)何度も何度も読み直したくなる作品。

自分の思うように人生は進まないし時々まじか…って大怪我する時もあるけどさ、「生きていればどうとでもなるものさ どこだってよき人生は送れるんだよ 心次第さ」って思いたいね…実際こう思えるかは…う〜ん、わからんけどw😅

 

やっぱり朝田ねむい先生の漫画はキャラが魅力的で(この漫画の主人公多分ジョーだよ)

話が面白い、「恋愛」じゃないけどその先の「愛」を感じるざます

なんでこんな話を思いつくのかな?