BL漫画感想ブログ

BL漫画ファンによる感想ブログです♡雑記含みます

その世のどこかシリーズ/鯛野ニッケ 先生

「ノネ 私はお前にキスをする これは7年越しの愛欲を示すキスだ 子供の頃何度も重ねてきたそれとは違う お前の心の奥底も 脳天から爪先までも これから私以外に向けることを許さぬと お前を縛り付けるキスだ …受けるか」

_:(´ཀ`」 ∠):

ドラマチック‼️

 

体感予報で一躍時の人になった鯛野先生、体感予報も確かによかった…が、その世のどこかシリーズは輪をかけてよかった 正直こっちの方が十倍好き❤️

ずっと前に「地図にない国」読んでて、え?って思ったのは覚えている、だって主役が当て馬だったんだもん!ドユコト!

が、今回シリーズを通して読んでみて改めてめっちゃいいって思った。

 

その世のどこか、

 

地図にない国

常世の楽園

蒼天のゆりかご

 

同じ設定での別CPの話なんだけど、蒼天のメインCPの二人がずっと出て来ていて、時系列的には、地図→蒼天→常世 かな?

 

現代物じゃないからこそのドラマチックな展開、セリフがいい!ドドドドラマチックなセリフや展開を浮かせない世界観の作り込みと、美しい丁寧な絵、読者の心を鷲掴みにする術をよく知っている、漫画が上手い、プロの漫画家の漫画って感じがした。久しぶりに胸が震える漫画を読んだな…引き込まれて夢中になって読んだよ!

 

地図にない国

元王族今貴族の坊ちゃんムスティアくん(病気持ち)とそのお付きの美人(男)ノネ、ノネは最終的にはムスティア様に肺を移植して死ぬ運命にある…風土病のせいで鎖国させられていて国の発展が遅れている…そう地図にない国の話なのである。

そこに隣国の好奇心旺盛な青年シンが冒険にやってきてうんたらかんたら、なんだが、やはりこの話の魅力は

①攻めムスティア様がしょたの時期から美人ノネががっつりそういう意味でムスティア様が好き。で、医療行為として口付けをするんだが(唾液や呼気を介して抗体を王子にあげるの…唾液で抗体?まあ、ええわ)そうすると体が昂るの…背徳的かつ美しい…。その昂る体をこの隣国の若者ー実は王子のシン(好きもの)が慰めてあげるってのがど、エロえろえろ、エロいんじゃい!

②うんたらかんたらエモい展開があってムスティアくんは大人になれる…病気治る…大人になった(つっても18とか?かな?)ムスティア様のイケメンぶり…おい!おい!おい!成長ってすごいね。で、病気がなかった後も二人は思い合っているがそういう関係になっていない!ってのを知ったシンがムスティア様を焚き付けて二人はとうとうベッドイン。このベッドシーンの前後も最中もなんかエモエモなのよ。あくまで清潔感があり、強いお互いを思う気持ちがあり、でもめちゃエロで素晴らしかった…冒頭のセリフご覧ください。

_:(´ཀ`」 ∠):

 

ああ、この漫画のいいところを私が語ると汚れている…でもまだ書くよ。

 

常世の楽園

受けの先生が辛い過去を持っていて攻めがしょたぎみ…若いのね〜二人は体の関係があるのに全く噛み合っていなくって…受けを助けるためにしょた青年が奮闘してね…なんか、色々あって、もう会わない方が先生のためだって攻め(成長済みー大学来?)が身を引こうとするのを、またもやシンがキューピッドしてね…めちゃよかった(泣)

 

でもやっぱり最高によかったのは最新刊、蒼天のゆりかご!リアンドロス〜〜〜!

恋愛以上の信頼関係で固く固く結ばれている二人 リアンドロスとシン シンは大国の王子様、リアンドロスはお付き、シンが赤ちゃんの時からずっと二人は一緒(尊い

シンは性にも奔放でノネにも手を出したり(最後まではやってないぞ)お店のお姉ちゃんと遊んだり、お姉ちゃん部屋に呼んだりで、それをリアンドロスもずっとそばで見てきた…でもいつしかシン様を他の誰にも渡したくないって気持ちになるの、リアは。けど、二人はどうにもならないのよね。だってシンは王子様だし、リアに大して恋愛感情とかないから。そしてリアンドロスはシン様を殺しちゃう夢を見るようになって、もうそばにおられん!って辞職して辺境の地で過ごしている。シンは待て〜い!戻ってこーい!って感じでリアンドロスを迎えに行くんだが…そこでリアンドロスの苦悩を知ることになるのよ。

よくある話のようで他の話と違うと思ったのが、シン様のリアンドロスに対する気持ちって親愛から恋愛にはっきり変わったって感じじゃなかったところかな?私がそう感じただけだけど。今まで築いてきた信頼関係や親愛の情みたいなのは変わっていなかったけどリアンドロスの気持ちをきっちり受け止めて消化したな、って感じたの。肉体的にはリアがシン様を抱いたけど、抱かれているのはリアって気がした。気持ちで抱いてたわ。王子様だし結婚もできない、世継ぎの問題もある、でもリアと生きる、リアの気持ちを受け止める、って覚悟を決めたシンの言動が力強くてスバらしかった。二人の関係は変わったかもしれないが、変わってないところが大きいつうか…なんか肉体関係を持っても友人って感じもして自然だった。シン様が急に女の子になるわけでもなく、抱かれていてもかっこよくてさ〜、すげえよかった。

二人が肉体関係を持つきっかけになるエピソードもうまいことやるな、って感じで漫画としてのストーリー展開がすごい凝っていてよかった。辺境の地のエピソードがなかなかミステリアスでね。

 

また一気に三冊読み直したいです。

感想雑であれだが、すごいよかったので一応忘れないうちに。